mikatarou

本を中心に気まぐれに紹介しています。

おすすめ本

時代物×SF×ファンタジー 一気読みしてしまう本

恒川光太郎の長編物語 金色機械のあらすじ 時は江戸。ある大遊廓の創業者・熊悟朗は、人が抱く殺意の有無を見抜くことができた。ある日熊悟朗は手で触れるだけで生物を殺せるという女性・遙香と出会う。謎の存在「金色様」に導かれてやってきたという遙香が…

人間の本能と変態性

谷崎潤一郎の短編小説。 谷崎潤一郎マゾヒズム小説 エスカレートする遊びの中で、少年と少女が禁じられた快楽に目覚めていく「少年」、女に馬鹿にされ、はずかしめられることに愉悦を感じる男を描く「幇間」、関東大震災時の横浜を舞台に、三人の男が一人の…

狂気的、暴力的な一冊

図書館で借りた町田康さんの本、読了。 夜中徹夜で読んでしまいました。 人間小唄/町田康 あらすじ 劣化する感性を粉砕する、破壊力抜群の傑作長編!こいつを潰すのは俺の使命。俺の勇気。そして希望。青雲。ラララ、君が見た光。 小角が書き送った短歌を自…

最高の恋愛小説

読書の秋! 図書館&ブックオフに行ってきました。 図書館の雰囲気が好き。 本の匂いがするし、たくさんの本を見ていると なんだか少し賢くなった気がするから。 くっすん大黒/町田康 金色機械/恒川l光太郎 人間小唄/町田康 放課後の音符(キイノート)/山…

怠け者が共感してしまう小説

2人の堕落した男の物語 町田康さんの3冊目の本! 告白が面白かったので買ってきました。 町田康さんはダメ人間を書くのが上手くて、告白の主人公、熊太郎を思い出しました。 根っからの悪ではないんですよね。(いい人でもない) 夫婦茶碗/町田康 夫婦茶碗…

一気読み必至!眠らず読む徹夜小説。

おすすめの徹夜小説 図書館で借りていた本読みました。 徹夜小説でよく名前が挙がっていたのですごく楽しみにしていたんです。一気読みしちゃいました。ハリウッド映画を観ているかのようでした。ハラハラドキドキが途切れることなく最後まで続きます。 これ…

大きくて偉大な塔!ほろ苦い青春物語。

太陽の塔っていいよね 今日は図書館にいきました☺ 秋になって涼しくなると読書したくなりますね。 借りた本は、 女王様と私/歌野晶午 ジェノサイド/高野和明 の2冊です。 太陽の塔/森見登美彦はブックオフで買いました。 太陽の塔は前に読んだことがある…

ゾクっと背筋が凍るようなお話…

彼女は昼間いつもサングラスをかけていた 玩具修理者/小林泰三 玩具修理者のあらすじ 日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品です。物語は会話している男女からはじまります。男はサングラスをかけている女に、どうして夜もサングラスをかけているのか?と問いま…

幻想的な日本独特な雰囲気…ひんやりする話

そこは何でも売っている不思議な『夜市』 夜市/恒川光太郎 夜市のあらすじ 小学生の頃、祐司は幼い頃、弟を連れて森を探検し、ある夜市に辿り着いた。この夜市はいくつもの世界が交わり合い不思議なものが売っていた。この夜市に入ると何か購入しなければ元…

心揺さぶられる超大作‼︎

なぜ人は人を殺すのか。 告白/町田康 告白のあらすじ 明治26年に実際に起こった幼い子供、赤ん坊まで殺した大量殺人事件、 『河内十人斬り』事件。 その実行犯、戸城熊太郎の一生を描く。 少し人より不器用で小心者な少年、熊太郎。そんな少年がなぜのちに…