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本を中心に気まぐれに紹介しています。

怠け者が共感してしまう小説

2人の堕落した男の物語

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町田康さんの3冊目の本!

告白が面白かったので買ってきました。

町田康さんはダメ人間を書くのが上手くて、告白の主人公、熊太郎を思い出しました。

根っからの悪ではないんですよね。(いい人でもない)

 

夫婦茶碗町田康

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夫婦茶碗のあらすじ

金がない、仕事もない、うるおいすらない無為の日々を一発逆転する最後の秘策。それはメルヘン執筆。こんな〈わたし〉に人生の茶柱は立つのか?! あまりにも過激な堕落の美学に大反響を呼んだ「夫婦茶碗」。金とドラッグと女に翻弄される元パンクロッカー(愛猫家)の大逃避行「人間の屑」。すべてを失った時にこそ、新世界の福音が鳴り響く! 日本文藝最強の堕天使の傑作二編。 

引用 新潮社

 

夫婦茶碗の感想

 

どちらの短編も怠けもので、仕事を転々としている男が主人公です。

ダメなところがある私はほんの少し共感してしまう部分もあります。

真面目な妻との敬語での掛け合いが笑えた。

夫婦茶碗も人間の屑も、この堕落した生活を打破すべく行動するけど、

やっぱ堕落しているからすぐ挫折しちゃうんですよね。

「人間の屑」はどんどん主人公が狂っていく姿が描かれています。

主人公は怠け者で人間の屑だけど、その中にも小さい良心は存在していて、

野良猫の世話をしたり、猫の助けたりするのが妙にリアルだった。

最後のささやかな抵抗が良かった。

 

 

一気読み必至!眠らず読む徹夜小説。

おすすめの徹夜小説 

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図書館で借りていた本読みました。

徹夜小説でよく名前が挙がっていたのですごく楽しみにしていたんです。
一気読みしちゃいました。ハリウッド映画を観ているかのようでした。
ハラハラドキドキが途切れることなく最後まで続きます。

これは徹夜小説間違いなしです。


ジェノサイド/高野和明

 

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ジェノサイドのあらすじ

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。

同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが……。

父の遺志を継ぐ大学院生と、一人息子のために戦い続ける傭兵。交わるはずのない二人の人生が交錯する時、驚愕の事実が明らかになる。それは、アメリカの情報機関が察知した、人類絶滅の危機――

引用 kadokawa

 

ジェノサイドの感想 注ネタバレ少しあります。

日本の古賀研斗と、コンゴにいるイェーガー、二つの物語が徐々に一つの大きな物語になっていくのが壮大だった。

国家や大統領や国同士の争いなどスケールがデカい。

所々、コンゴ少数民族の大量殺戮や少年兵のシーンは血生臭く、残虐で辛くなった。

しかし内戦など世界で起こっているわけで…考えさせられた。

1人のトップがすべての権力を握っているのは怖いことだと感じた。

そして新人類が神すぎた。あんなに強いなら人類を殲滅すのかと思った。

最後の最後に兄弟で人類を滅ぼすんじゃないか、とか、なんかどんでん返しが待っているんじゃないかと最後まで警戒してました(笑)

これから新人類はどうゆう風に年をとってどんな人生を歩むのだろうか。

新人類のこれからが気になった。

 

 

 

 

冬到来か 

寒い~

天気予報を見たら最低14度らしいです。

なんだかもう冬ですね。朝起きて床の冷たさにドキッとします。

にゃんこ達も寒くなってきてお布団に入ってくるようになりました。

冬最高!

 

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にゃんこ達も冬になると甘えん坊になります。

T君もベットによく乗るようになりました。

  

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私はタコ焼きが大好きで冬になるとたこ焼きがすごく食べたくなります。

アツアツのたこ焼きが食べたい…

あの真ん丸とした可愛いフォルム、一口で食べると火傷するほどアツアツなところ。

外はそうでもないのに中がトロトロのところ。

たこ焼きを作った人は本当に天才だと思います。なぜ丸にしようと思ったのか。不思議です。

 

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しかしそんな急にたべられる訳もなく今日はクリームシチューをつくりました。

 はぁ、冬だなぁ

 


 

 

 

大きくて偉大な塔!ほろ苦い青春物語。

 

太陽の塔っていいよね

今日は図書館にいきました☺

秋になって涼しくなると読書したくなりますね。

借りた本は、

女王様と私歌野晶午

ジェノサイド/高野和明 

の2冊です。

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太陽の塔森見登美彦ブックオフで買いました。

太陽の塔は前に読んだことがあるのですが読み直したくて買いました。

クリスマスの話が出てくるからか、寒くなると太陽の塔を読みたくなります☺

 

 

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森見登美彦さんの本が好きで、夜は短し歩けよ乙女走れメロス、恋文の技術、

四畳半神話体系など…京都っぽい雰囲気が好きです。

 

太陽の塔

”何かしらの点で、彼らは間違っている。なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。”

この主人公のひねくれた一文で物語が始まります。

主人公は京都大学5回生で休学中の男の話。

自分を振った元恋人をストーカー(本人は観察・研究だと)しながら、

何故彼女は自分みたいな偉大な人間を振ったのかと考える話です。

それで簡単に言えば主人公が冴えない男友達とクリスマスで幸せそうな奴らを滅茶苦茶にしようぜ‼みたいな話です。

 

面白くて笑えるけど読み終えるとちょっとだけ切ない気持ちになります。

初めはメンドクサイ主人公だけど、気づくと応援したくなる不思議。

失恋ってほろ苦いけれどなんかいいな。ってなるお話です。 

 

 

そんな森見登美彦さんが11月16日に新刊『熱帯』を発売するとの情報が。

楽しみ☺サイン会とかやるなら行ってみたいです。

 

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↑ 太陽の塔がT君にモフってる写真。

 


実は、太陽の塔グッズは集めたりしているんですけど

本物の太陽の塔って見たことないんです…

一度でいいから実物を見てみたいです‼

きっとすごくデカくてドーンって感じなんでしょうね。

 

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 ↑去年の冬 沖縄読谷村ランタンフェスティバル太陽の塔

 

 

    

 

 

 

 

うちの猫 Qさん

うちにはT君の他にQというにゃんこがいます。

Qという名前ですが性別はオスです。

 

QもT君と同じ元々野良猫なんですが

このQちゃんがとにかく甘えんぼで紳士的なにゃんこです。

寝る時はいつも私の枕で一緒に眠り、

私の座布団も気づいたらQのものになっています。

Qは紳士的です。いつも微笑んでいます。

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↑新しい座布団で眠るQ。

Qは感情豊かな猫で、機嫌が良いときは口元が笑っているように見えます。

ずっと私の後を追いかけてきて、

何か作業している私を横で見張っているのです。

 

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Qは私が話かけると相槌を打ってくれるんです。

私が言った言葉を理解できているんじゃないかと本気で思ったりします。

 

うちには対照的な二匹のにゃんこがいます。

クールボーイなT君と寂しがり屋の紳士Q。

2匹は仲はあまり良くありません。

それが唯一の悩みです…

いつか仲良くしている姿見れればと思っているのですが。

 

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↑珍しい2ショット。

 

 

 

 

うちの猫 T君

 うちの猫の紹介をします。

うちには二匹のにゃんこがいます。

 

二匹とも元々野良猫でしたが

今では野生を完全に忘れ、たるん太るんの猫です。

最初にうちにきたのが黒猫のT君です。

 

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彼は基本的にはやんちゃな猫です。

機嫌が悪い時に触ると、『なに触っとんじゃ』と

鋭い爪で猫パンチをお見舞されます。

 

しかしそこは猫。たまに甘えてきます。

お腹を見せ触ってほしそうに私を誘惑するのです。

というか触れと催促します。

 

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そんなツンデレのT君です。

T君は滅多に鳴きません。クールなにゃんこなんです。

次回はT君とは正反対な性格の甘えんぼなQちゃんを紹介します。

 

ゾクっと背筋が凍るようなお話…

 

彼女は昼間いつもサングラスをかけていた

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玩具修理者小林泰三

 

玩具修理者のあらすじ


日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品です。
物語は会話している男女からはじまります。
男はサングラスをかけている女に、
どうして夜もサングラスをかけているのか?と問います。
その質問に対して女は身の上話をはじめます。

彼女は昔、親に頼まれて弟の世話をしていました。
ジメジメとした真夏に弟を背負い、
おつかいに行きます。
しかし歩道橋を渡り終えようとした時に足を滑らせてしまい階段を転げ落ちてしまいました。
幼い彼女は体の痛みに耐え、やっとの思いで、おんぶ紐で背負っていた弟を見ます。
弟は明らかに死んでいました。
親に知られぬうちにどうにかしようと、
友達から噂で聞いた、どんな物でも直してくれるという玩具修理者の所へ弟を持って行きます…

玩具修理者の感想


短編で一気に読み終わる。
なんでも直すことができる玩具修理のお話ですが、まぁまぁグロい。
私は幽霊系のホラーが苦手なのでそれは良かった。


弟を玩具修理者の所に持って行った後に、解体されて修理されるのだが、描写がリアルで生々しい臭いが今にもしてきそうだった。
ドロドロって感じ。
でもグロだけではなく

何故人間は生物、玩具は無生物といえるの?
そもそも生物と無生物の違いとは?
と考えさせられるようなストーリーになっている。
サクサク話が進んで行くが最後のシーンで女が男に問いかけるシーンはゾクっとした。
そっちか‼︎って。

 

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